風邪・インフルのウイルスが
集まりやすい場所はここだ!
「風邪」とは、1つのウイルスを原因とした特定の病気を指すわけではありません。200種類以上の異なるウイルスが引き起こす症状の「総称」だと言えます。そして、「ウイルス感染を原因とした急性上気道炎」という医学的な風邪の特徴に従えば、インフルエンザも風邪の一種だと言えるのです。ですから、風邪・インフルエンザを引き起こすウイルスが集まりやすい場所を避けることが予防につながります。
まず、それらのウイルスが集まりやすい環境の条件は、次の5つです。
【風邪・インフルウイルスが集まりやすい5大条件】
(1)人との距離が近い場所
(2)閉鎖された空間
(3)風邪をひいた人が身近にいる空間
(4)貸し借りした物体
(5)その他「出っぱっていて、不特定多数の人が触る」モノ
次に、この5大条件に当てはまる場所やモノを、具体的に列挙します。
次のような場所には、できる限り近づかないほうが賢明でしょう。
【触らない! 近寄らない! 風邪・インフルウイルスが集まりやすい危険地帯】
× 病院やクリニックなどの「医療機関」
× 満員の電車やバスの中
× 交通機関や公共施設の「手すり」「つり革」
× 複数人で行く「カラオケ」の室内
× 乾燥した「会議室」や「教室」
× 書店や図書館に展示された「見本・サンプル」
× 商業施設のキッズフロアなど「子どもが多い場所」
× 自販機や電気器具などの「ボタン」「スイッチ」
× 共用の「ドアノブ」「パソコン」「電話」「検索機」「ペン」
× ファミリーレストランや喫茶店
× 「ジェットタオル」が設置されたトイレ など
これらのような場所に行ったり、モノを触ったりした後は、必ず手洗い・うがいをして、「手やのどに付着したウイルスを洗い流す」ことを意識しましょう。
とは言ったものの、正しい手洗い・うがいのやり方は、意外と知っている人が少ないようです。
そこで、感染症予防のために、医療従事者の多くが心掛けているうがい・手洗いの方法を紹介します。