個を認めることで
チーム全体を向上させる

 スモールチームを率いる上で大事な要素は、「メンバー一人ひとりに興味を持とうとすること」です。私なりの考えですが、「メンバーの比較はせず、しっかりと観察して個を認める」のが大事だと思っています。

 業務が似ていても、「こっちが良くてあっちはダメ」とすぐに判断するのではなく、「なんでこの人のやり方は他の人と違うのかな?」と分析するゆとりが重要です。そうすることで、業務遂行のアドバイスやコーチングが相手に伝わりやすくなります。

 なぜなら、個を認めた相手に「あ、この人は自分のことをちゃんと見てくれているな」と感じてもらうことで、相手は心を開きやすくなります。それは「相手が自分を受け入れられる状態を作る」ことになります。そうなるとマネジメントが成功しやすいのです。

 スモールチームであれば、メンバー全員のキャラクターを見極めながら、それぞれの持ち味やスキルセットを引き出せれば、チーム全体のパフォーマンス向上につなげることができます。

 この時、マネジメントする人自身も、メンバーの観察を通して情報を受信するアンテナの感度を高めることができるでしょう。やがて、自動的に情報が集まるようになれば、ポジティブな話をする時にも具体性を持たせやすくなります。

スモールチームのコミュニケーション
4つのポイント

 コミュニケーションにも気を付けたいポイントがあります。

 まず、それぞれの人を「褒める」「称える」ことが不可欠です。ここでは、できる限り具体的に伝えるようにしましょう。

「斉藤さんのレポートは、私が判断する時に必要な要素が全部まとまっていて、とても助かります」
「先週の山田さんのお客さん向けのプレゼンは、具体的なデータがとても多くて納得感がありましたね」
「昨日、木村さんが機転を聞かせて連絡してくれたおかげで、トラブルがあっという間に解決しましたよ」

 こんな感じでしょうか。相手のアクションを具体的に示すことで、「あ、この人は自分に興味を持って接してくれているな」ということが伝わりやすくなります。