TOEIC300点台の日本人の両親のもとで育ち、旅行などの短期滞在を除いて海外在住はゼロ。まさに世間で言われる「純ジャパ(純ジャパニーズ)」は、なぜ独学で10ヵ国語を身につけられたのか?『純ジャパの僕が10ヵ国語を話せた 世界一シンプルな外国語勉強法』が話題沸騰の10ヵ国語を操るマルチリンガル・秋山燿平氏に最短で外国語を話すためのコツを教えてもらう。今回は、著者が複数の言語を身につける中で活用してきた「自分専用単語帳」について解説。
単語帳は「買う」から「つくる」ものへ
『純ジャパの僕が10ヵ国語を話せた 世界一シンプルな外国語勉強法』でも紹介しましたが、僕は多言語を学ぶ中で、「自分専用単語帳」というものを作成してきました。以前の記事でもお伝えした通り、市販の単語帳には会話でほとんど使わないものが多く含まれています。ですから、必ず使う単語だけを自分専用の単語帳をつくって書き込むわけです。
ノートやエクセルなど形式は問いません。選んだ単語・表現を記録し、見直せるようにしておきましょう。これだけで確実に会話で使用する単語・表現だけが載った、世界に1つだけの超実用的な単語帳を手にすることができます。
自分専用単語帳は、日常会話レベルを抜け出してからもずっと使える優れものです。今後、外国人と話していく中で、新しい実用的な単語・表現に出会うことがありますが、それらも自分専用単語帳に追加し、見直していきます。
また、個人的に必要となったテーマの単語を追加していくのもいいでしょう。たとえば、仕事で「化学の学会」に出ることになったとき、どれだけその外国語が堪能であっても「化学の専門用語」を覚える必要性が出てきます。それらの単語を調べ、追加することもできるわけです。
こうして、自分が必要な単語・表現だけが詰まった、世界に1つだけの単語帳ができあがっていきます。その言語と付き合っていく期間中、ずっとあなたの側に置いておくべきなのが、この「自分専用単語帳」なのです。