4月1日にみずほフィナンシャルグループ社長に昇格する坂井氏(右)。役員人事も発表され、銀行業界では異例の年次逆転が決まった Photo:REUTERS/アフロ

 業績不振に苦しむみずほフィナンシャルグループ(FG)が、経営体制に大ナタを振るっている。

 今年1月、4月1日付で佐藤康博FG社長(65歳)の後任として、みずほ証券の坂井辰史社長(58歳)を抜てきすると発表、証券社長からFG社長という異例の交代劇にどよめきが起こった。

 さらに臆測を呼んだのが、5人のカンパニー長の去就だった。

 というのも同社は、2016年にFG傘下の子会社である銀行・信託銀行・証券などグループ各社に横串を刺し、個人や法人など顧客別に管理する社内カンパニー制を導入。各カンパニー長に実権を持たせ、佐藤社長が5人を束ねるという構図を描いたからだ。

 ところが次期FG社長の坂井氏は、5人のカンパニー長より年次が下。入行年次に基づくピラミッド型組織が染み付いた銀行にとっては異例の事態だ。そこで、次の役員人事に注目が集まっていた。

 その人事が発表されたのが3月9日。5人のカンパニー長のうち2人が交代して新社長より年次が下になったものの、3人の留任により一部で年次逆転が確定した。

 むろん、目玉はそれだけではない。今回の人事には、みずほの抱える課題が色濃く浮かび上がっている。ポイントとなるのは、カンパニー長人事のうち、FG副社長を兼任する3人のポストだ。