ほどよい距離感が何より大事!
新卒「風の四緑」の最高の生かし方
「風の四緑」の新入社員も、また曲者です。
表面上はとても社交的で、なんにでも興味を持ってくれそうな気構えを見せくれます。
しかし、少し時間がたったり、その場から離れたりすると意外とさっぱりしていて、実はあまり興味がなかったということもザラにあります。
つまり、その場は雰囲気を大事にして柔軟に言動を合わせますが、その裏ではサラッとしているので、“本当に深いコミュニケーション”はなかなか難しいのが「風の四緑」の新入社員です。
友人・知人も「深く少なく」より、「浅く多く」が多いのが「風の四緑」の特徴です。
あまりグイグイと心の内側に“突っ込む”上司は、基本的に嫌われます。
距離感がとても大切なのです。
「風の四緑」は下手に突っ込みすぎて耐えられなくなると、パワハラやセクハラなどという問題にもつながるので、経営者や上役は注意してください。
しかし、決して心を開かないというわけでもありません。
心から信頼した人には、自分からアプローチを図り、動いてくるのも「風の四緑」ならではです。
上手なコミュニケーションのコツは、最初はあくまで浅いコミュニケーションを目指すこと。
それを何度も繰り返して、少しずつ深めていくことです。
自分の尺度だけで、いきなり質問するのはNG。
相手(新入社員)はあっという間に、あなたから引いてしまうので要注意です。
「風の四緑」の新入社員は、いい意味で当たりさわりのない人が多い傾向にあります。人が多い部署ほど人間性を発揮できるでしょう。
仕事面では、たくさんの人との出会いがカギです。
場の空気を読む力にも長けていますので、初対面の人との交渉能力はとても高い。どんどん人に合わせて交友関係を広げさせましょう。
“たくさんの人とつながっている”という気持ちが、「風の四緑」の喜びとやりがいになります。
さて、今年の新入社員の「ガイアの五黄」と「風の四緑」との良好な関係性の築き方のヒントは得られましたでしょうか?
おそらく多くの新入社員は不安と期待が入り混じった心境でしょうが、ここを9code別にしっかりとした対応をとってあげるだけで、数ヵ月後の、あなたと新入社員の関係性は大きく変わってくるでしょう。
ぜひ、実践してみてください。
信和義塾大學校創設者兼塾長、経営コンサルタント。早稲田大学商学部卒業。
ノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院ブランディング実践講座エグゼグティブコースを修める。ハーバードビジネススクールでは経営学を学ぶ(いずれも短期集中型の経営者クラス)。1992年、地球サミットに国連認定ジャーナリストとして参加したことを契機に環境ジャーナリストとして活動。1997年の地球温暖化防止京都会議を機に、株式会社エコライフ研究所設立。環境ジャーナリストとしての取材・分析力と経営コンサルタントとしての提案力をベースに、800社以上を環境ビジネスに参入させ成果を挙げる。その傍ら、住宅、環境を軸にした本を多数出版(本書が30冊目)。講演依頼も多く、国内外で2000回以上の実績。2005年、教育研修会社の株式会社ゴクーを設立。1万人のサンプリングを体系化した『9code(ナインコード)』をもとに、信和義塾大學校で指導にあたるほか、企業や各種組織で『9code』を利用したコンサルティングや人材活用研修も多い。現在、信和義塾大學校は、世界6ヵ国20都市以上にあり、塾生は700名超。