Photo by Kazutoshi Sumitomo

「学生時代から、将来は大物になりたいと思っていた」

 臆面もなく、そう話すのはエルテス社長の菅原貴弘だ。同社は、規模はまだベンチャー企業の域を出てはいないが、企業向けのウェブリスク対策のパイオニアとして実績を挙げ、大物ぶりは着実に高まっている。

 mixi、Facebookなど、インターネット上に社会的ネットワークを構築するソーシャルネットワーキングサービス(SNS)やブログはこの数年で急速に普及している。個人のみならず、企業も新しいメディアとして積極的に活用しているが、それに伴って企業の機密情報が漏洩したり、根拠のない悪評が書き込まれたりというトラブルも目に付くようになってきた。

 こうした問題を解決すべく、エルテスは、SNSやブログなどに起因する企業のトラブルの予防、対策についてコンサルティングを行っている。

 ウェブリスク・ハンドブックの販売、社員向けの研修プログラムなど予防プログラムを提供するだけでなく、ウェブ上の“炎上事件”を調査・分析するサービスなども提供している。

 中でも、注目されているのが企業名や製品名などをウェブ検索した際に、いわれのない誹謗中傷の書き込みを目立たないようにするサービス「逆SEO(検索エンジン最適化)」だ。業界のリーディングカンパニーとして、業界の認知・拡大とともに、健全化にも取り組む。

サークルを結成して
起業の仲間を募集
在学中に会社設立

 菅原が起業したのは東京大学経済学部の在学中。何かを成し遂げて大物になりたいと考えて、起業の道を探っていった。

 最初に取り組んだのが起業サークルづくりだ。「仲間を見つけるのには、サークルが手っ取り早い」と考えてサークルを結成し、そのメンバー5人を核として、2004年にエルテスを創業する。菅原が社長に就任した。