最近メディアで、肥満の原因にもなると話題の腸内細菌。“デブ菌”と呼ばれて、注目されている菌もあるようです。
一見、腸内環境とダイエットはあまり関係がなさそうですが、腸内環境を整えることはダイエットに大きなメリットをもたらします。そこで今回は、腸内環境を整えてダイエットを成功させる方法について、お伝えしていきます。
腸内環境を悪化させる「悪玉菌」
動物性のタンパク質と脂質が増加の原因に
人の腸内細菌は、「善玉菌」「悪玉菌」「日和見菌」の3種類に分類されます。
「善玉菌」は、病原菌が腸内に進入するのを防ぐ働きや、悪玉菌の増殖を抑え、腸内環境を良くする作用があります。代表的なのが、乳酸菌やビフィズス菌です。
「悪玉菌」は腸内のタンパク質を腐敗させて有害物質を作り出すなど、腸内環境を悪化させる作用があります。肉やラードなどの動物性タンパク質や動物性脂肪などは、消化に負担がかかり、食べ物が腸に長くとどまるため、悪玉菌が増える原因になります。油物の多い食事を取る時は、善玉菌を増やす食材を一緒に取るといいでしょう。代表的な菌は、大腸菌、ウェルシュ菌などです。
「日和見菌」は、善玉菌、悪玉菌のどちらにも属していない菌のことをいいます。理想のバランスは、善玉菌2:悪玉菌1:日和見菌7と言われています。この7割を占める日和見菌は腸内で優勢な方の味方をする性質があります。このことから善玉菌の割合を多く保ち、善玉菌が優位な環境をつくっておくことが大切です。