汗だくのおじさんより「日傘男子」

 一方で、男性の日傘に対して、肯定的な意見もある。

「紫外線対策に、男も女もないですよ。日傘をすると涼しいので、男性にもオススメです。男女関係なく、日傘を気軽にさせるようになるといいですね」(30代女性)

「汗だくで歩いているおじさんよりも、涼しげな日傘男子のほうがいい」(40代女性)

「僕自身は、まだ日傘をさしたことはありませんが、街で40代くらいの仕事ができそうな男性が日傘を使っていて、意外とカッコいいかもと思いました」(30代男性)

 すでに何度も指摘したが、この世の中で「男性は日傘をさしてはいけない」なんてルールは、どこにもない。それにもかかわらず、違和感を覚える人が多く、まだいまいち浸透しない背景には、世間の人が根強く抱く固定観念があることがわかった。

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 しかし、美容や健康に気を使う男性が多くなっている昨今、男性が日傘をさすことの潜在的な需要は、徐々に増してきているように思う。肯定派の意見にもあったように、街で日傘を優雅に使いこなしている男性を見る機会が増えれば、人々の抵抗感も薄れてくるかもしれない。また、熱中症対策の観点から、男性の日傘を推進する声もある。

 今年の夏、もしかしたらあなたも日傘男子デビューを果たすことになるかもしれない。筆者も……と言いたいところだが、やっぱり心理的な障壁がまだあるのが現状だ。36歳のおじさんが日傘なんてさして、周りに変に思われないだろうか。そんな思い頭をかすめる。

 平成最後の夏、日傘をとりまく“常識”は旧来のままなのか、それとも新しくアップデートされるのか。時代の変わり目に、「男性の日傘」が我々の“常識”を問うている。

 当連載についてご意見がある方は、筆者のTwitterアカウントにご連絡いただきたい。すべてには返信できないが、必ず目を通したいと思う。

(フリーライター 宮崎智之)