NPOを目指す人が活かせるスキル
定年後にNPOを目指すならITスキルは大企業以上に求められることがあります。パソコンでエクセルなどを駆使してデータ更新や書類作りをしたり、ホームページも自ら作ったり、更新もできたりといったように準備しておくことがポイント(写真はイメージです)

経理・広報・IT・営業・管理・交渉……
様々な専門性を生かせる

 セカンドキャリアにも様々な形があります。ここでは、社会貢献度の高い活動体――NPO(NonProfit Organization:非営利団体)で活躍するためのスキルについて考えてみたいと思います。ちなみに、このNPOという言葉はわが国で作られた言葉だそうです。

 前回「地域に居場所がない老後はつらい、溶け込むには『初心』が大事」も、ボーイスカウトなどの、ボランティア団体で認められるための、「セカンドキャリアの人間基礎力」について書きました。人間関係形成力やフットワークの軽さ、腰の低さといった態度に関するものを中心に示しました。

 今回は、そういった組織で仕事を進めるために必要なスキルにはどのようなものがあるかをお伝えします。

 NPOなどの社会貢献性の高い組織の多くは、志は高いのですが、大企業と比べると圧倒的に機能面での弱さが目立ちます。

 その代表的なものが経理機能です。外資系企業で長年働いてきた私の知人が、「今後は、より公益性の高い仕事がしたい」と相談にきたことがありました。その時に、あるNPOを紹介したのですが、その組織は認定NPOになる申請をまさにしようとしていた時期でした。

 認定NPOになるということは、株式会社でいえば上場にあたります。厳しい基準をクリアすれば税制上の優遇措置が受けられますが、そのためには何よりも経理・会計面を強化する必要があります。それまでも担当者はいたのですが、よりしっかりとした体制にする必要に迫られていました。実際、企業や個人から寄付を集めていれば、毎年の会計報告や事業報告は厳密に行わなければなりません。