パート主婦が社会保険料を自分で払ってもソンが回復する分岐点は、おおむね153万円(勤務先の社会保険加入の場合)。今の年収が100万円くらいの人が、分岐点である153万円以上働くには、出勤日にあと1~2時間多く働いたり、現在週4日のところを週5日にするなどして、働く時間を大幅に増やさないといけない。

 パートさんに「働く時間を増やせますか」と尋ねると、みなさん「夕方遅くまで働けない」「週5日は無理」と難しそう。子どもが小さいとパートは15時、16時までとしたいし、高校生くらい大きくなっていても、塾通いのお弁当作りなど家庭の事情があるようだ。

 パート主婦ならではの「事情」だ。結婚・出産以降、フルタイムの共働きを続けている夫婦の場合、夫も子どもも当たり前のように「お母さんは働いている」ことを受け入れているので、家族に協力を求めることも可能。しかし、出産等を機に専業主婦となり、その後パートという形で仕事復帰すると、外で働いても家事や子育てをこれまで通りすることを家族に求められる。

 雑誌の投稿コーナーで「夫に殺意を覚えるとき」というお題に、「夫に『パートに出てもいいけど、家事は今まで通りにやって、俺に迷惑かけないでね』とか、『好きで働きに出ているのだから、疲れたって言わないで』と言われたとき」と答えるパート主婦読者がいた。やれやれ、パート主婦が「あと50万円年収を増やす」のは、本当にハードルが高いことなのだ。

PCスキルを身に付け時給アップ
パート収入の壁を「一気越え」する!

 子どもの教育費がかかる、もっとお金を貯めたいなどの理由で収入アップを図りたいパート主婦はどうすればいいのか。

 今より数百円高い時給で働くことができたら、働く時間を大幅に増やさなくても、一気に手取り回復分岐点超えをすることができる。たとえば、派遣社員登録して事務職で働くと、小売店や飲食店で働くよりも時給が高いことが多い。

 しかし50代の女性の中には「PCスキルがないからデスクワークは無理」という人が少なくない。企業が本格的にPCを導入したのは「Windows95」が発売になった1995年以降だ。結婚前に会社勤めをしているときに、WordやExcelを少しでも使ったことがあれば、その後専業主婦時代があったとしても、自宅のPCで復習すれば、何とかキャッチアップできる。