家電業界が大きな期待を寄せているのが、スポーツイベントだ。実際、ワールドカップやオリンピックでは、テレビやレコーダーがよく売れる。逆に、パソコンなどスポーツとあまり関係のない製品が売れなくなるケースも、過去には見受けられた。
今年も、まもなく北京五輪がスタートする。これに合わせて液晶テレビを買おうと思っている方も多いだろう。さらに、そういった多くの人々が気になっているのが、「Blu-ray(ブルーレイ)対応のレコーダー」だろう。JEITAの発表によると、ブルーレイ対応のレコーダやプレーヤーは、対前年比約35倍と爆発的に売れ始めている。購入を考えるには、まさに好機到来なのだ。
そこで今回は、ブルーレイ対応レコーダーの実売価格をチェックしてみた。人気モデルおよそ20機種の価格を、7月19日と26日に新宿で徹底調査したのである。
ご存じかもしれないが、家電量販店は、週末にベストプライスを提示するケースが多い。買い物客が増える土日が勝負というわけだ。そこで、価格チェックは土曜日を狙った。ただし、価格はあくまでも掲示されていたプライスだ。掲示している価格よりさらに値引きする店舗も多く、本当の実売価格を一気に調査するのは難しいので、参考までにご覧いただきたい。
必ず価格が下がるわけではない
量販店ごとに吟味が必要
さて、この表で確認していただきたいのは、まず価格動向だ。店舗によっては前週よりも値上がりしているケースが見受けられる。短期的に見ると、翌週が必ず安いわけではないのだ。この価格推移をチェックした上で、五輪前に買うのが得なのか、それとも五輪後に買うのが得なのかをよく検討していただきたい。
もちろん、目的が五輪を録画することなら、選択の余地はない。だが、「そろそろ欲しい」という程度の気持ちなら、時期の見極めは重要だ。五輪による価格への影響は、終わってみなければわからない。