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デジタル大変革時代 部品メーカーの生きる道

部品メーカーの未来を担う事業を
生み出す組織の作り方

PwCコンサルティング
【第2回】 2018年7月2日
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(2)メンバーの選定
 次のステップは、集めたメンバーの選定だ。この際、メンバーが保有すべき資質とスキル要件を定義する必要がある。メンバーに求められる資質とスキル要件には、どのようなものが該当するだろうか?未来創造活動を含む新規事業開発メンバー(以下、「企業内新規事業者」と表現)、既存事業の維持・継続、若干の規模拡大を担う「既存事業推進者」、自らが創業して新規事業を立ち上げる「起業家」という、立場や役割の異なる三者の比較から考えてみたい。

 図表1は、各役割に特に強く求められる資質とスキル要件を明示しているもので、表にマルが付いていない部分は全く必要ないということではない。あくまでも三者の相対的な比較であり、それぞれの立場・役割の間に優劣などはなく、資質は向き不向きを示しているに過ぎない。

 起業家と企業内新規事業者には共通する資質やスキル要件が多い。一方、既存事業推進者と、企業内新規事業者に求められる資質やスキルには大きな違いがある。

既存事業推進者の役割
 既存事業推進者に求められる特徴として、「常識・倫理観」「協調性」という資質と、「規定順守力」「社内政治力」というスキル要件が挙げられる。既存事業推進者の役割は、既存事業を今まで通り問題を起こさずに粛々と維持・継続し、年々、若干の事業拡大に取り組んでいくことだ。そのため、既存の常識や倫理観を重要視し、関係者との協調関係をうまく保ちながら、決められたルールや仕組みによる業務推進を忠実に行い、業務品質を一定化することが求められる。また、既存事業の若干の拡大に向けては、社内のキーパーソンに対して根回しなどを適切に行いながら、事業拡大アクションを取っていく必要もある。

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デジタル大変革時代 部品メーカーの生きる道

日本のモノづくりを支えてきた部品メーカーが、デジタル大変革時代に岐路に立たされている。これまでの製品メーカーからの発注を待つ受け身の姿勢を変え、自ら未来を想像する発想の転換と実行態勢の構築が求められるが、具体的な方法論が見いだせない。この状況を打破するためのヒントを提供する。

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