できる人は統計思考で判断する 統計的推計
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「統計思考」とは、統計学、確率論、あるいはゲーム理論や行動経済学をベースに、情報を客観的に分析して適切な判断を行うための合理的な考え方。このたび著書『できる人は統計思考で判断する』を出版したニッセイ基礎研究所主任研究員の篠原拓也氏が、同書の中から、「統計思考」の身につけ方を具体的なケースに基づいて教授する。今回のテーマは、断片的な情報から、全体の数を推測する方法について。仕事の実務でも、なにかと知っておくと役に立つスキルだ。

「統計的推計」で
大まかな全体数を推測する

 物事を推測するうえで、全体の数を大まかに把握する力が大切です。

 あるメーカーの商品に不良品が出たとしましょう。消費者からクレームの電話が相次ぎ、早急に被害を食い止めなくてはいけません。対策を立てるには、不良品がどのくらい出回ったのか、数の推測が必要です。

 このような事態では、じっくりと時間や手間をかけて正確な数をいい当てるよりも、迅速に大まかな数を推測する力が求められます。

 全体の数を大まかに推測できれば、対応策を考えることができるからです。現場の知恵ですね。

 どうすれば簡単に全体の数を推測できるでしょうか。