お盆休みで実家に帰省している人も多いはず。久しぶりに家族と顔を合わせるせっかくの機会、相続や不動産などお金にまつわる「実家の大問題」を家族で話し合ってみては?お盆企画の第4回は、「争族」トラブルを回避する最強の切り札となる遺言書について議論しよう。*本記事は『週刊ダイヤモンド』2017年3月11日号『争族と贈与の大問題』から抜粋したものです。
遺言書があれば、たいていのトラブルは回避できる。遺産分割が多少不満でも、故人の遺志に反してまで争おうとは思わないからだ。
そのためにも、遺言書自体に不備があってはならない。法的に無効になってしまうからだ。自分で書く自筆証書遺言と公証人が絡む公正証書遺言の二つに大別されるが、その心配がないのは後者だ。
自筆証書遺言を選ぶ場合でも、くれぐれも書式・形式を間違えないようにしよう。もし、無効となればそれ自体が争いを引き起こすことになりかねない。