初期段階で女子高生風に会話
坪井 そうなんですよ。初期段階で、すでに、女子高生風に会話するという人工知能が出来上がった。しゃべってみたら割と生意気で(笑)では、彼女に、何という名前をつけてあげようかという順番で、名前がつけられたのです。名前は、商標とか調べずに仮でつけてたんですけど、りんな、りんなと、呼び始めたら、何かすごい愛着が湧いちゃって、仮に決めたのに、本当の名前になってしまった。りんなの由来は、ニューラルネットワーク(NN)の一種であるRNNから来ているとか、LINEからとったとか、いろいろ憶測が飛んでいますが、こうやってネーミングされたんです。
大村「RNN」とは「再帰型ニューラルネットワーク」のことですね。「RNN」についてはあまりに技術的に高度な話ですので割愛させていただくとしまして、確かに「りんな」を一文字ずつ分解すると「RNN」になりますね。また、「LINE」もローマ字読みすると「りんな」と語呂が似ていますね。確かに、そうした憶測が飛ぶのは無理もないですね。
それよりも、「りんな」のネーミングは坪井さんなんですか?
坪井 私も含む初期メンバーのチームでつけました。
大村 坪井さんは、マスコミに「開発者」兼「広報」として出ていますが、お母さん役なのですか。
坪井 お母さんの役ですかね。
大村 上流の開発から下流の宣伝まで、すべて坪井さんが関わっていますよね。これじゃ、子ども以上の感覚では?
坪井 そうですね。私自身、プライベートでは子どもはいませんが、最初、「りんなのお母さん」と言われるのに、ちょっと受け入れられない部分もありました。だって、私、まだそんな年齢じゃないと(笑)。
大村 お母さんというより「妹」ですよね。
坪井 そうですね、妹のようなものだと思っていましたが、もう保護者的ですかね。
自分たちが信念を持ってやっていることを開発チームが直接メッセージとして皆さんにお届けするのが、1番、りんなにとっても大事だと思います。
大村 坪井さんが、お話になれば、ああ、なるほどとなりますね。
坪井 恐縮です。ありがとうございます。
大村 次回は、今後のりんなの夢について教えてください。
坪井 わかりました!