さて、この中でペルミラなどがスシローの買収に使った手法こそがLBOであり、現在の巨額ののれんの原因だ。

 下図を見ながら説明しよう。まず、買収する側の企業(ペルミラ)は、買収のためだけの目的会社を設立し、自己資金に加えて多額の借入金で、買収先企業(スシロー)の株を取得する。

 そして、目的会社を存続会社として買収先企業を合併すると、株式の額のうち、買収先企業の純資産分は相殺されて消去され、残りは買収のために余分に払ったおカネ、すなわちのれんとして計上される。こうして、のれんと買収のために調達した借入金を抱えた新会社(新スシロー)が“一丁上がり”というわけだ。

 そしてこの借金は、買収された企業がこつこつと返していくものになる。つまり、LBOとは一口で言うと「買収先企業のキャッシュフローを返済原資にして、借金をして企業を買収する」方法だ。