ハフポスト日本版が母親に取材したところ、この小学校では、方眼の目が薄く印刷された、自由研究専用厚紙が1学期末に配られ、自由研究の内容はすべてこの紙にまとめるよう指導されているという。もし間違えたり、たくさんの枚数を使う場合は文房具屋で買う。

 3年生まではこの形式を用いず工作だけの出品でも許されているが、4年生以上は工作を提出するにしても、作った経緯や過程はこの形式を用いて説明するという。「周りを見てもノートにまとめた方がいいような旅行記でもこの用紙に書き直している」という。

 この母親は、ハフポスト日本版の取材に対し、次のように述べた。

「共稼ぎの核家族が増えて子供の宿題に全力投球できる時間も余裕もない家庭も多いし、テーマを決めてやらせるだけでも夏休みの自由研究は重いのに、自由度が低く子供のやりたいことをストレートにやらせられないのはどうかと思います」
「長期休みに興味のあることをやってみる、というのではなく、見栄え良く掲示するための宿題になっているようで、誰の何のための宿題なのか疑問に感じます」
「プレゼンテーションやまとめの練習になるという意見もあるようですが、それは別にやれば良いことで、自由研究の名目でやることではないと思います」

体裁だけでなく、テーマの制限も

 体裁だけでなく、テーマも限定している学校もあるようだ。同市内の小学校に通う子どもがいる父親はこう指摘する。

「長野市内の学校では、内容はあくまで実験に限るとしているところもあります。文学や旅行記などの国語関係は不可、歴史や地理など社会の研究も不可、動物や恐竜に関する調べ学習も不可、調理実習なども不可で、あくまで理科的な実験に限定している学校もあります」

「そのための道具や機材を買ったり作ったりしなくてはならないので、親の時間や金もかかり、実際はかなり不自由を強いる自由研究というのが実態という小学校もあるのです」