試験は暗記情報を一問一答にして暗記したら、さらに記憶を強化するために「一答一問」にも挑戦してみよう(※イメージ写真)

 高校時代の偏差値は35。そこから関西学院大学法学部に現役合格。学生時代に司法書士試験、卒業後は1年4ヵ月という短期間で公認会計士試験に突破。現在、司法書士として活躍する碓井孝介さんを変えたのは「暗記」だった……。

 碓井さんが高校時代に一念発起して編み出した、暗記を中心とした独自の勉強法を始め、あらゆる試験に合格する秘訣を詰め込んだ自著『試験は暗記が9割』(朝日新聞出版)でも紹介した、情報量の多い事柄を覚える「一問一答暗記法」をお伝えします。

 次の情報を覚えてくださいといわれたら、みなさんはどのように覚えますか。

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【公認会計士試験の概要】
公認会計士試験は、短答式試験(マークシート式試験)と論文式試験に分けられる。原則として、毎年5月と12月に実施される短答式試験に合格した者だけが、論文式試験を受験することが許され、論文式試験に合格した者が試験合格者となる。
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 この試験についての概要、受験生ならいざ知らず、普通の人は覚えるだけで一苦労のはずです。では、情報を次のように変換するとどうでしょう。

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・試験は2段階に分けられるが、どのような2段階か?
→短答式試験と論文式試験
・短答式試験が実施されるのはいつか?
→毎年5月と12月
・論文式試験を受験できる者は、どのような者か?
→短答式試験をパスした受験生
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 これは、情報を一問一答にして暗記する方法です。量の多いインプット情報を、頭に入れやすいアウトプット情報に変えて覚えてしまうのです。

 この覚え方のメリットは、なんといっても情報を絞れるということ。情報を覚えるときは要点を絞る、これは暗記の鉄則でした。一問一答にすることは、暗記するターゲットを絞ることそのものであり、意識を向ける対象を特定できるのです。