米国、カナダ、メキシコが合意した北米自由貿易協定(NAFTA)改定案では、トランプ米政権が6月に発動した輸入鉄鋼・アルミニウム関税は据え置かれた。米国の交渉団はこれまで、鉄鋼・アルミ関税の問題とNAFTA再交渉を切り離すよう主張。ウィルバー・ロス米商務長官はこのほど、NAFTA改定で合意したことで、今後の交渉で鉄鋼・アルミ関税を巡る問題の解決に集中できるようになるとの考えを示した。米交渉団は関税を解除しないよう、国内の鉄鋼生産会社から圧力を受ける見通しだ。米国はカナダやメキシコ、その他の主要貿易相手国に対し、輸入アルミに対する10%、鉄鋼に対する25%の関税を撤廃する条件として、輸入割当枠(クオータ)を受け入れるよう迫っている。
NAFTA改定案、米鉄鋼・アルミ関税解除せず
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