米フェイスブックは8日、家庭向けのテレビ電話用端末2種類を11月に発売すると発表した。個人情報保護を巡り米欧当局から厳しい視線が向けられる中での動きだ。販売するのは199ドル(約2万3000円)の「ポータル」と、349ドル(約3万9000円)の大型タッチスクリーン版「ポータルプラス」の2種類。フェイスブックの交流サイトまたは通信アプリ「メッセンジャー」の連絡先との通話に対応する。カメラは室内の人数によって自動的にズームを調節する。マイクは話し手の移動に合わせて音声を感知し、音を大きくすることが可能。こうした機能はポータルの各端末上で実行し、フェイスブックのサーバーは経由しない。ポータル、ポータルプラスのどちらもアマゾン・ドット・コムの音声アシスタント機能「アレクサ」を搭載し、アマゾンのスマートスピーカー「エコー」シリーズのように、話しかけるだけで天気予報のチェックや食料品の注文ができるようにする。