米コロラド州プエブロ郡では大半の生徒にとって、木曜の午後に鳴る放課後のベルは週末の始まりを告げる合図だ。同州南部のプエブロシティーの学校は今年、週4日制を導入した。コストを節減できると同時に教員を確保しやすくなるため、この制度を導入する学区が増えている。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)の調査によると、本年度は少なくとも22州の約600学区が週4日制を利用している。10年前には17州、約120学区だった。一部の学区では生徒の欠席や教師の欠勤が減るといった予想外の効果もあった。研究によると、学業には響いておらず、学校に対する子供たちの満足度は上昇している。コロラド州のサリダ学区(生徒数1200人)の責任者は、4日制への移行で年間約6万ドル(約670万円)を節約できたと話す。モラルも教員の定着率も向上したという。