大学推薦入試・AO入試の、「小論文・面接対策」の超重要ポイント。

元NHKアナウンサーの小論文講師で、発売早々、異例の大重版が続き現在5刷のベストセラー『全試験対応!直前でも一発合格! 落とされない小論文』の著者「ウェブ小論文塾」代表・今道琢也氏が、推薦・AO入試受験で必ず聞かれる質問への「正しい準備法」をお伝えします。(構成:今野良介)

「自分自身に関する質問」を掘り下げよう

AO・推薦入試では、受験に当たって、「志望理由書」などの書類を提出することになります。また、小論文試験でも「あなた本学でどのようなことを学びたいと考えるのか、述べなさい」「これまでに一番力を入れて取り組んだことを挙げ、そこから学んだことを述べなさい」などと、「自分自身のこと」について書かせる出題があります。これは、面接でも必ず聞かれるでしょう。

こうした問いにきちんと答えるには、事前に自分の経験、考えをしっかりと掘り下げて置くことが大切です。

大学受験の「志望動機」を例に考えてみましょう。

【質問】なぜ、この大学を志望しているのか?

(解答例)→英語教育のカリキュラムが充実しているし、留学生の数が多く、国際的な環境の中で学ぶことができるから。

この段階で満足してはいけません。もっと深掘りしていく必要があります。

そのためには「なぜ、そう考えるのか?」「例えば?」「他には?」などの質問を自分に投げかけて、自問自答すると良いです。

たとえば、「英語教育のカリキュラムが充実している」の部分を深掘りしてみましょう。

正しい「自問」が合否を分ける

【自問1】なぜ、自分は「本学は英語教育のカリキュラムが充実している」と考えているんだろう? 他の大学でも、同じようなところはあるのではないだろうか?

(自答1)→大半の授業が英語によって行われているし、ネイティブの教員の授業も多く行われている。学内の語学センターではTOIEC等各種試験の対策講座を受講できるし、資料も豊富である。これは他の大学にはない特徴である。

【自問2】なぜ、自分はそんなに「英語の勉強をしたい」と考えているのだろうか?

(自答2)→将来は外国の企業で仕事をするか、日本企業の海外部門で仕事をしたいと考えているから、英語の力を伸ばしたい。

【自問3】「英語教育」のみが唯一の本学の志望理由なのか?他にはないのか?

(自答3)→一番大きな理由は英語教育だが、それ以外にもいくつかある。たとえば、学科の垣根が低く、違う学科の授業も自由に取れるところも、とても魅力だと感じている。

【自問4】なぜ、それが魅力だと感じるのか?

(自答4)→専攻は英語学にしたいと考えているが、哲学や歴史にも興味があるので、専門に偏りすぎることなく、幅広く学びたいから。

あくまで一例ですが、このように掘り下げていくと、最初の志望理由「英語教育のカリキュラムが充実している」よりも話がはるかに深くなり、「この大学でなければならない理由」が、かなりハッキリとわかるようになりました。

これらを全て答案に書くかどうかは別にして、事前にこれくらい深掘りしておかないと、試験の答案でも表面的な話だけで終わってしまいます。

これは、「面接」の場合も、同じ考え方で対応できます。

よくある質問に対する準備の方法論を、端的にまとめてみます。