今年は4万2749人の学生がハーバード大学への入学を志願したが、入学が認められたのは1962人だけだった。誰が選考過程を突破するのかを大学側がどう決めるのかは、長きにわたって謎だった。こうした状況は、もうすぐ変わるだろう。ボストンの連邦裁判所で15日に始まる裁判では、名門であるハーバード大が、学生の構成を整えるために、人種という要素をどう使ってきたかが吟味される。これによって、同大は、入学選考過程に関する一部詳細を明かさざるを得なくなるだろう。高等教育分野の人々は、この裁判を注視している。それは、秘密のベールに包まれていた選考過程を垣間見る機会が与えられるからであり、また、裁判所の決定が他大学の入学選考のやり方をも、大きく変える可能性があるからだ。