過去10年で最大級となっている今年の新興国資産売りは、これまでとは違う途上国の変化を浮き彫りにしている。  米金利上昇と貿易摩擦が引き金となった今回の新興国売りは、ドル建て債務への依存度が高いアルゼンチンやトルコなどの国に集中している。他国も圧迫されてはいるが、外貨依存度が相対的に低いことからそれほど打撃を受けていない。  途上国経済のそれ以外の変化にも今年の極端なボラティリティーの一因がある。