ニューヨーク市の年金基金など、フェイスブックの株式を保有する複数の公的基金は17日、同社のマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)を会長職から解任する株主提案に支持を表明した。この問題を巡っては、トリリアム・アセット・マネジメントが6月、個人情報流出や偽ニュース拡散などの問題を受けて、ザッカーバーグ氏に対し、会長職から退くよう提案。今回、ロードアイランド、イリノイ、ペンシルベニア州の財務官とニューヨーク市の会計監査官がこれに賛同する立場を表明した。ニューヨーク市のスコット・ストリンガー会計監査官は「フェイスブックを不祥事から立ち直らせ、米国民と投資家の信頼を回復するには、独立の取締役会長が不可欠だ」と述べた。同氏はおよそ1950億ドル(約22兆円)規模の年金基金(3月末時点でフェイスブック株470万株を保有)を監督する立場にある。ペンシルベニア州財務省はフェイスブック株を3万8737株、ロードアイランド州は16万8230株を保有している。