米連邦準備制度理事会(FRB)が来年初めに利上げを中断すると多くの投資家が考えているようだが、その可能性はますます遠のいているようだ。17日に公表されたは、政策当局者が雇用市場と経済の双方が好調だとの意見で一致していることを示した。また議事要旨によると、FRB当局者は「フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標のさらなる段階的利上げは、恐らく持続的な景気拡大に一致したものになるとおおむね予想していた」。したがって、複数回の追加利上げは行われるだろう。12月のFOMCでは、四半期に1回の利上げというこれまでのパターンを踏襲し、利上げが決定されるのはほぼ確実とみられる。金利先物取引では12月の利上げ実施の確率を約80%と見込んでいる。しかし、来年3月のFOMCで追加利上げが行われる確率はわずか50%前後とみられている。
米利上げ、早期打ち止めの期待は禁物
FOMC議事要旨は来年早い時期の利上げを示唆
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