北朝鮮に核兵器の放棄を説得するにはどうすべきかを巡り、韓国と米国のあつれきが高まっている。米政府が圧力を維持する一方で、韓国政府は制裁を緩和し、北朝鮮の孤立を解消する道を探っている。米韓両国はこのところ外交的関与で協調していた――最も顕著な例が、6月のドナルド・トランプ米大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長による米朝首脳会談の開催――が、次のステップを巡る不協和音は、両国の目的の食い違いを反映する。韓国当局は北朝鮮との経済的関与のペースを速めている。これに対し、米当局は正恩氏がまだ核兵器放棄に向けた具体的な行動を取っていないと反発を強める。韓国と北朝鮮は今週、南北の道路や鉄道を連結する計画で合意し、早ければ来月にも着工すると発表した。また最近、南北共同連絡事務所が北朝鮮側に開設され、韓国から燃料や電気が供給されている。
対北朝鮮は緩和か強硬か? 米韓に食い違い
次のステップ巡る不協和音に両国の目的の違いが見てとれる
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