グーグル親会社の米アルファベットが25日公表した7-9月期(第3四半期)決算は、利益が急増する一方、売上高の伸びは鈍った。規制当局による厳しい圧力にさらされる中、中核事業を巡る先行き不透明感を示唆した。利益の伸びは市場予想を上回り、個人情報の取り扱いを巡る不手際や規制当局の追及にもかかわらず、収益の柱であるマーケターからの需要は減速していないことを示した。純利益は91億9000万ドルと、37%近く増えた。総売上高は21%増で、伸びは前年同期の24%増を下回った。売上高の大半を占める広告収入は20%増の289億5000万ドルだった。アルファベットはここ3カ月で時価総額の6分の1以上を失った。前日には5カ月ぶりの安値をつけていたが、この日は4.4%高で通常取引を終了。ただ、決算の発表を受けて、時間外取引では約4%下げている。