米シカゴの金融アドバイザー、スティーブン・ダダシュ氏は、ネット小売り大手アマゾン・ドット・コムや動画配信サービス大手ネットフリックスの株式を売却するよう顧客から依頼の電話を受けると、こう答えている。「ノーだ。あなたのためにむしろ買い増すよ」ダダシュ氏は代わりに、金利上昇で先行きが危ぶまれる債券や不動産株の売りを推奨している。こうした判断は恐ろしく痛みをもたらしかねないと感じられるが、いったん市場の恐怖心が収まれば実を結ぶと話して、顧客の不安払しょくに努めているという。「私には、現在の状況は『買えるものはすべて買え』と聞こえるよ」10月の株式相場の混乱により、ダダシュ氏のような投資家は岐路に立たされており、ここで下す判断が今後数カ月の相場の行方に大きな影響を与えるとみられている。26日の米国株式相場も、前日引け後に発表されたアマゾンやグーグル親会社アルファベットの決算がさえない内容となったことで、ハイテク株を中心に売りが膨らんだ。
怖いが売れないハイテク株、急落も「愛」変わらず
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