今年のドラフト会議が
例年以上に注目を集めた理由

ドラフト会議で笑った球団、泣いた球団…そんな晴れ舞台を支えているのが、各球団のスカウトたちだ
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 今年のプロ野球・ドラフト会議は例年にも増して注目を集めた。TBS系で中継されたドラフト会議の視聴率は平均で14.2%、瞬間最高で18.6%を記録(ビデオリサーチ・関東地区)。TBS系でドラフト会議が中継されるようになったのは2009年からだが、今回の平均視聴率は歴代2位、瞬間最高は歴代1位だったという。

 これは高校生に注目の逸材が揃っていたからだろう。ドラフトマニアは高校、大学、社会人、独立リーグとまんべんなく上位指名されそうな選手をチェックしているが、一般の野球ファンはどうしても甲子園で活躍した高校球児の行き先が気になる。

 今回はこの高校球児に実力と人気を兼ね備えた選手が揃っていた。春・夏連覇を果たした大阪桐蔭の根尾昴内野手と藤原恭大外野手、夏に準優勝した金足農業(秋田)の吉田輝星投手、夏はベスト8に終わったが、抜群の野球センスを持つ報徳学園(兵庫)の小園海斗内野手だ。

 実際、競合すれば抽選となる最初の1位指名を受けたのは西武の松本航投手(日体大)を除いて、これらの高校選手だった。根尾と小園が4球団、藤原が3球団の競合指名。抽選の結果、根尾は中日、小園は広島、藤原はロッテが交渉権を得た。

ブームを起こした金足農の
エース吉田をめぐる「意外」

 ただ、意外だったのが、根尾らとともに競合があると見られていた吉田に1位の1回目の指名がなかったこと。また2回目も指名したのは日本ハムだけで、すんなり交渉権を得た。

 今夏の甲子園で強豪校(鹿児島実、横浜、近江、日大三など)を次々と倒して決勝まで勝ち上がった秋田の農業高校、金足農には全国の野球ファンが驚いた。この快進撃の立役者となったのがエース吉田だ。