米中間選挙で民主党が下院の過半数を制したことで、ドナルド・トランプ大統領と政権に対する調査の波が迫りつつある。党派間の分断が深まり、トランプ氏の任期を通して法案の成立が滞る恐れがある。上院ではトランプ氏の属する共和党が過半数を維持しており、下院民主党が大統領の弾劾訴追を求めたとしても罷免されることはない。民主党がそうした方向に進むかは不明だが、トランプ氏個人のビジネス取引に絡む利益相反の可能性を巡り、徹底した調査に乗り出すと約束している。トランプ氏は今週、記者団に対し「(民主党は)やりたいようにするがいい。私もやりたいようにやる」と語った。ホワイトハウス内部では、議会の監視機能が民主党の手に渡る可能性に身構え、側近らがひそかに対応策を練ってきた。ホワイトハウス関係者によると、大統領法律顧問局はスタッフに対し、記録の保存方法や民主党が支配する委員会が発行するかもしれない召喚状への対応方法を説明。資料提出の要請急増に備えてさらなる人員を採用する見通しだという。
トランプ氏を厳しく追及へ 下院奪回の民主党
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