オーストラリアは8日、開発基金を設立して太平洋諸島国のインフラプロジェクトに20億ドル余りを提供する方針を明らかにした。米国の複数の同盟国は太平洋地域で中国に対する断固とした姿勢を強めつつ、軍事協力を拡大している。オーストラリアはまた、太平洋地域の新たな外交窓口を設けると明らかにした。ニュージーランドも太平洋の小国との文化交流を後押しするため、新たな基金を設立すると発表した。米国や同盟国の政府関係者は、中国が広域経済圏構想「一帯一路」の下、インフラ融資を通して小国への影響力拡大を目指しているとみており、協調して対抗策を打ち出す取り組みを強めている。ドナルド・トランプ大統領は先月、米政府による民間企業向け開発融資を拡大する「Build Act」法案に署名した。