米連邦準備制度理事会(FRB)は8日まで開催した連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げ見送りを全会一致で決定し、経済情勢についておおむね前向きな評価を下した。これで12月の次回会合での利上げが濃厚になった。FRBは会合後に発表した政策声明で経済の力強さをあらためて強調。今年4回目の利上げを来月実施するとの市場予想を退けるような材料は見当たらなかった。政策声明は、9月の前回FOMC以降の経済指標は「労働市場の拡大が続き、経済活動が力強いペースで上向いてきたことを示唆した」と指摘した。唯一の主な変更点は、企業投資がこのところ鈍化していると指摘したことだ。FRBは「今年これまでの急速なペースが和らいだ」と述べた。
米FOMC、金利据え置き 追加利上げを示唆
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