サウジアラビアと石油輸出国機構(OPEC)は、米政権の意向を汲んで原油価格を高騰させない政策と、世界の供給過剰を再調整するための減産との間で折衷案を見いだそうとしている。OPECが検討している解決策は、それとわからない減産だ。このようなシナリオであれば、OPECは12月6日に開く定時総会で2016年に設定された現行の生産目標量順守を発表するだろう。事情に詳しい関係者によると、サウジの現在の産油量はこの生産枠を日量約100万バレル上回っているため、これは実質減産となる。サウジの石油担当上級顧問は「これは大幅な減産ではあるが、あからさまではない」と語った。トランプ大統領がこのところ、OPECが原油価格を押し上げていると非難しているため、この提案は今週、OPEC内で支持を集めている
サウジ、密かなOPEC減産を模索 トランプ氏念頭
有料会員限定
あなたにおすすめ