勉強のしすぎで視力が
落ちるわけではない

巷では、勉強しすぎて近くばかり見ていることで、近視化すると言われてもいます。しかし、この俗説は間違っています。

勉強すること自体が悪いのではなく、外で遊ぶ時間をとれないことで目が柔らかいままなのが問題なのです。目が柔らかいと、目の圧力(眼圧)でどんどんと目の長さ(眼軸)が伸びて、近視化が進むといえます。

私自身の話で恐縮ですが、小学校でも勉強は一生懸命しました。同時に外の空き地で野球もやりました。毎年の夏休みは海辺の太陽の下で過ごしていましたが、夜は毎日1冊の本を読むほどの読書家でした。

中学校ではサッカーの選手で、日中はサッカー部の練習があり、太陽の下でサッカーに夢中でした。帰宅後は仮眠を取り、夜中に起きて猛勉強をしました。もしも勉強をたくさんやったのが近視を起こす原因なら、誰よりも勉強を頑張っていた私も近視となっていたでしょう。

しかし、私は勉強もしましたが、日中は外で遊びやスポーツをして過ごしましたので、紫外線や紫光(ヴァイオレット・ライト)を浴びて眼球の組織が硬くなりました。その結果全く近視にはなりませんでした。

このように、本を読むなど、近くの物をよく見ることが近視化の原因ではないのです。子ども時代は外でよく遊ぶとか、太陽の下でのスポーツをしていれば、家で猛勉強しても近視化はあまり起きません。

屈折の異常による視力低下