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出版社と恊働で広告事業に取り組み
3年後には1億ドル超の規模を目指す
――マイク・マッキュー フリップボードCEOインタビュー

【第11回】 2012年5月18日
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ヴァニティフェアの画面レイアウト

 例えば、コンデナスト社のVanity Fair(ヴァニティフェア)という雑誌がある。フリップボードとパートナーを組む1社だが、実際の誌面と同じように写真を美しく見せる工夫をしている。そして、広告はこれらのコンテンツ間に、実際の雑誌をめくっているのと同じように配置している。

 あくまで出版社と一緒に恊働し、コンテンツを表示するフォーマットはフリップボードが担っている。フリップボードを専用のブラウザのように出版社に使ってもらうようにしている。
 

写真3
写真2
写真1

 ヴァニティフェアの場合、左下の記事をタップすると、まず全面に記事の冒頭部分が表示される(写真1)。画面下にはヴァニティフェアのフェイスブックのコメントがリンクとともに表示される(写真2)。そして、リンクをタップすると、ヴァニティフェアの実際のウェブサイトに行き、記事の全文が読める(写真3)。基本的に、フリップボードのブラウジング機能によって表示されるが、サファリでも表示できる。サファリで見ようとすると、少し時間がかかってしまうのだが。

写真6
写真5
写真4

 さらに、全面広告も入れることができる。実際の誌面をめくっていくと広告が出てくるように、フリップボードでもフリップしていき、広告を表示させることができる。ヴァニティフェアでは「スノーホワイト」の映画広告が入っている。記事を読もうと、フリップする(写真4)。そうすると全面広告が現れる(写真5)。さらにその広告をタップすれば、映画の専用ページに行くことができ(写真6)、映画の予告編などの動画や、撮影エピソードなどのコンテンツを表示させることも可能だ。ツイッターなどのソーシャルメディアと連携することもできる。

 この広告ビジネスはレベニューシェアだ。広告料の何割かをいただくことになる。フリップボードは、出版社側のこうした広告ビジネスを手助けすることができる。

――手助けとは具体的にどのようなことか。

 広告を取得する為のサポートをするということだ。どのように表示させるか、どのような広告が効果的かなどをアドバイスすることができるだろう。

また顧客の紹介をすることもある。例えば、ある高級ブランドが広告を出したがっていれば、最適な媒体を選び、出版社に話をつなぐこともできるだろう。

 また、フリップボードの利用者をできるだけ増やすことに注力している。ソーシャルメディアのヘビーユーザーで、iPadやiPhoneが好きな次世代の読者層にフリップボードを使ってもらい、そうした層と接点を広げられなかった出版社側とを結びつける役割を果たしたい。

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