米国、メキシコ、カナダの各通商担当閣僚は30日、約四半世紀前に発効した北米自由貿易協定(NAFTA)を改定する新協定に署名した。20カ国・地域(G20)首脳会議に合わせ、早朝のブエノスアイレスで協定改定を祝うイベントが開かれた。ドナルド・トランプ米大統領が翌12月1日に中国の習近平国家主席との首脳会談を控えたタイミングでの署名となった。会談では関税と報復関税の応酬で激化する両国間の貿易摩擦を話し合う予定だ。新協定「米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)」の署名で、1年半にわたった厳しい通商交渉が幕を閉じた。2017年4月にトランプ氏がNAFTA離脱も辞さない構えを示したため、メキシコとカナダは再交渉に応じることになった。