福岡市は8年で「最強」の街になった
1974年大分県生まれ。 大学卒業後はアナウンサーとして 朝の情報番組などを担当。 2010年に退社後、36歳で福岡市長選挙に出馬し当選。 2014年と2018年いずれも、 史上最多得票を更新し再選(2018年11月現在)。熊本地震の際には積極的な支援活動と SNSによる情報発信などが多方面から評価され、 博多駅前道路陥没事故では 1週間での復旧が国内外から注目された。『福岡市を経営する』が初の著書となる。
冒頭から重たい話ばかりしてしまいましたが、大変なのはどの仕事も同じですから、そんなことを伝えたいわけではありません。
就任から8年―。
あの頃と比較すると信じられませんが、福岡市は今、先人たちの努力の蓄積と市民のみなさんのチャレンジ精神のおかげで、全国でもっとも活気あふれる街と評価されるようになりました。
国際会議の開催件数は、全国の政令指定都市の中で1位。クルーズ船誘致と港湾エリアの整備により、クルーズ船の寄港回数も横浜を抜いて日本一。新しいビジネスを生み出すスタートアップに力を入れて、現在4年連続での開業率7%台は全国唯一です。政令指定都市で唯一、税収が5年連続過去最高を更新し続けていますし、「天神ビッグバン」などのプロジェクトで地価の上昇率も東京都や大阪府のおよそ倍。人口増加率も東京を抜いて1位となりました。(2018年10月時点 、人口増加率は東京23区を含む21大都市において)
経営をした経験も、行政の経験もない36歳の市長でしたが、先人の努力のうえに、市民、企業、NPOなどのみなさんと力を合わせてチャレンジした結果、日本でもトップレベルで元気と言われる街をつくりだすことができたのです。ちなみに8年前の最初の市長選挙のキャッチフレーズは、なんと「とりもどせ元気! とりもどせ信頼!」だったのですから、隔世の感があります。