米連邦準備制度理事会(FRB)当局者は、おそらく12月に利上げした後、「様子見姿勢」に転じると市場にシグナルを送るべきかを検討している。背景には、インフレが抑制されていることがあり、そうなれば、来年の利上げはより緩やかなペースとなる可能性がある。最近のウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)のインタビューや公式発言を踏まえると、FRB当局者は依然、2019年も金利を引き上げると総じて考えているもようだ。だが、今後利上げをするにしても、ペースや利上げ幅を巡ってはそれほど確信が持てておらず、これまでの金融政策措置が経済に波及する中、景気動向を見極めたいと考えている。FRBが今後、より予測がつきにくい、この新たなアプローチでどのように金融政策を運営していくかは、向こう数週間の景気・金融市場の動向に左右されそうだ。
FRBが来年「様子見」検討 利上げペース減速か
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