石油輸出国機構(OPEC)とロシアは7日、大幅な減産で合意した。世界的な石油の供給過剰を解消する狙いがある。OPEC加盟国と、ロシアなどの非加盟の主要産油国は合わせて日量120万バレルの減産を決めた。OPECが80万バレル、ロシアなど非加盟国が残りを引き受けることになる。減産が伝わったことで原油相場は大幅に上昇した。国際指標銘柄のブレント原油は現在、前日比5%高の1バレル=63.08ドルをつけている。今回の合意で、ロシアが新たに影響力を強めた様子が浮き彫りになった。OPECの盟主サウジアラビアとロシアの関係の重要さも明確になった。ロシアが主導する非OPEC加盟国グループとサウジは2017年にも協調して大幅な減産を実施し、原油相場を支えた。