【パリ】エマニュエル・マクロン仏大統領が10日にテレビ演説を行い、最低賃金の値上げや一部年金受給者を対象とする減税を発表した。企業寄りの経済改革に抵抗する「黄色いベスト(ジレ・ジョーヌ)運動」を収束させることが狙い。  マクロン氏はデモに対して2週間近く沈黙を続けていたが、週末にはデモ隊の一部が暴徒化するなど、パリをはじめとする各地で暴動が起きていた。  同氏は大統領官邸で行った演説で、来年から最低賃金を月額100ユーロ(約1万3000円)引き上げると発表。