中国は多くの企業にとって金の卵を産むガチョウだ。ただ事態が一変すれば、中国は「鳥肌」を起こさせる存在でもある。  例えばトロントを本拠とする高級ダウンジャケットメーカーのカナダグースは、大きな外交問題に巻き込まれようとしている。先ごろ中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)の孟晩舟・副会長兼最高財務責任者(CFO)が米国の要請に応じてカナダ当局にバンクーバーで逮捕されたためだ。  中国はそれ以来、カナダには重大な帰結が待っていると警告してきた。