英国の欧州連合(EU)からの離脱(ブレグジット)をめぐる同国政府の失態は、同国と欧大陸諸国の間で共有するものが1つは残っていることを示している。それは、西欧諸国を統治することが次第に難しくなっているということだ。国内の新たな分断が、どんな政策を推進する場合でも過半数の支持の確保を難しくしている。  英国のテリーザ・メイ首相は、自ら取りまとめEUと合意したEU離脱協定案をめぐり、11日に予定されていた、自身の辞任につながりかねない惨敗の回避を図った。