スティーブン・ムニューシン米財務長官は20日、米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ決定と来年の金利見通しへの市場の反応は「完全に行き過ぎ」だと指摘した。ムニューシン氏はFOXビジネス・ネットワークとのインタビューで、市場は連邦公開市場委員会(FOMC)閉幕後のジェローム・パウエルFRB議長の発言に失望したようだ、と話した。FRBが発表した来年の金利見通しの中央値によると、来年見込まれる利上げ回数は2回に減った。だがムニューシン氏は、市場は中央値だけでなく見通しレンジにも注目する必要があると語った。FRBのドットチャート(フェデラルファンド金利見通し)によれば、来年金利が据え置かれると想定している当局者は2人。そのほか4人は1回、5人が2回、6人が3回の利上げを見込んでいる。