米小売業は今年、過去6年で最も堅調なホリデーシーズンとなった。だが株価から判断すると、ショッピングモールは12月を通して人影がまばらだったようだ。マスターカード・スペンディングパルスが公表した暫定データによると、11月1日から12月24日までの米小売売上高(自動車を除く)は 前年同期比で5.1%増加した。米国の消費者はこの間、8500億ドル(約94兆円)余りを買い物に費やした。消費者がお金を使う傍ら、投資家は売りに動いた。S&P500小売株指数は今月に入り6%下落。ウォルマートやノードストローム、コールズ、ターゲットといった小売り大手の下落率は8〜10%に達した。昨年のクリスマスとは様変わりだ。小売株は昨年の同期間に10%上昇し、ホリデーシーズン後には一段高となった。一例として、ウォルマートは今年1月に過去最高値を記録したが、足元ではその高値から20%安となっている。