世界最高峰のコンサルティング会社「マッキンゼー」のほか、「グーグル」「アップル」「外資系金融」「ハーバード」「スタンフォード」などがタイトルに入っている本は人気があります。

 2つ目は、「スキルアップをするため」です。論理パズルやフェルミ推定などで思考力を鍛えたり、「プレゼンテーション」や「読書法」「英語術」など実用的なスキルを身につけたりすることを目的に読んでいます。

 タイトルに「頭を鍛える」「地頭」「難問」などの言葉が入っているものは、かなりのニーズがあります。

 3つ目は、「幅広い教養を身につけるため」です。自分の専門以外にも、教養として身につけておきたいという考えから、手に取っているようです。内容としては、哲学、歴史、芸術、文学、教育、数学、医療に関するものです。専門書とまではいかないまでも、入門書よりも一歩踏み込んだ内容を扱っているものが多く、東大の先生の著書が多いのも特徴です。

 また、「知」や「知性」というのがキーワードの一つで、こういった言葉が入っている本はよく売れる傾向があります。

 4つ目は、「最新のトレンドを追うため」です。いままでになかった新しい概念や新しい学問分野を解説した本から最新の情報を得るために読んでいます。

「ソーシャルビジネス」や「ビッグデータ」など、その年のニューワードがタイトルに含まれるもののほか、「脳科学」や「人工知能」などの最新の科学技術に関する本、比較的新しい学問分野である「行動経済学」や「教育経済学」がテーマの本などが人気です。

 特に、翻訳本は最先端の情報を伝えてくれるため、東大生には人気があります。翻訳にはタイムラグもあるため、刊行後は「待っていました!」という感じで、それこそ飛ぶように売れていきます。

 この4つの目的は、私たち東大生以外の人も意識するべきものだと思います。これからの時代を生き抜くのは、こうした目的をしっかりと掲げ、自分の血肉となる本を読み込んでいく人です。

 私の著書『東大生の本の「使い方」』では、4つの目的別に東大生が読んでいる本をランキング形式で紹介しています。本連載でも、次回からそのランキングの一部を紹介していく予定です。東大生の本棚をのぞき見るつもりで、楽しんでもらえればと思います。