――筆者のマイケル・シン氏はワシントン近東政策研究所のマネジング・ディレクター ***  シリアから米軍を撤退させるというドナルド・トランプ米大統領の決断の影響を知る上で、不安を感じさせる物差しの一つは、米国の敵対国をどれだけ喜ばせるかというものだ。  ロシアのウラジーミル・プーチン大統領はこの決断を「正しいもの」と呼び、イランの政治家で聖職者のハッサン・アメリ師は「(シリアを)イランの手に委ねるものだ」と評した。アサド政権下にあるシリアの国営メディアは予想通り、満足感を示した。