中国の国歌に対する侮辱的な態度を犯罪行為とする法律が23日、香港議会に提出される。議会は親中派議員が多数を占めており、夏までに可決される見通しだ。香港では高度な自治を認める「一国二制度」が適用されているが、一段と自由が制限されるとの懸念が高まっている。法案は本土で導入されている類似の法律を踏襲しており、国家が流れている際の礼儀作法に関する指針を盛り込んでいるほか、インターナショナルスクールも含め、小学〜高校生に国歌と歴史について教えるよう定めている。9日、法案の内容が公表された。香港当局は2014年、民主化を求める市民の大規模な抗議デモを制圧。その数年後には、香港チームが参加するサッカーの国際試合で、香港のサポーターが中国の国歌斉唱中にブーイングする事件が発生し、今回の法案提出に至った。
中国国歌侮辱すれば「犯罪」、香港で強まる自由の制約
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