投資家は昨年の大幅な損失から立ち直り始めている。2019年に入り、市場はやや持ち直した。だが、ロボットは依然としてほぼ全面的に弱気の判断を示している。価格モメンタムに基づき売買するアルゴリズムの分析によると、トレンドフォロー戦略は以前の強気判断から、ここ10年で最大の弱気に転じた。この投資戦略はコンピューターモデルを駆使した投資手法で、一部の市場では大きな影響力を持つようになっている。トレンドフォロー戦略を用いるファンドのポジションは、17年7-9月期には株式、債券、為替、商品(コモディティー)の四大資産クラスで相場上昇を見込むネットロング(買い越し)だったが、19年までには債券を除く全ての資産で値下がりを見込むネットショート(売り越し)に転じたもようだ。ファンドによる債券買いも弱気を意味し、安全資産への逃避を示唆している。
コンピューターのお告げ「すべて空売りせよ」 売買モデルは最大の弱気
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