梅グループは、さらに通信料金が安い格安SIMの上位11社だ。

 音声通話の基本料金はかけ放題を選択しなければ無料。加えて、大手3社の音声通話は30秒ごとに20円掛かるが、格安SIMなら専用アプリを使えば30秒10円と半額になることがほとんど。データ通信は月額1000円から選べるため、大手3社との価格差は歴然だ。

 調査会社のMM総研によると、スマホ利用者の75.2%はデータ通信利用量が月5GB以下。これを前提に「5GB+10分かけ放題プラン」で梅グループの料金を見ると、月額料金は2760~3130円。ドコモで同じデータ容量を使う場合に比べ、4000円前後の圧縮が可能で、4人家族なら年間20万円近く節約できる計算だ。

 一般に竹と梅のグループを総称して「格安スマホ」と呼ぶ。ワイモバイルを除く各社が、大手携帯会社から回線を借りるMVNO(仮想移動体通信事業者)だ。

 MM総研による18年9月の利用者調査では、大手3社の月額利用料金の平均は5680円(端末代金を除く)。サブブランド2社は2963円、MVNO各社は2040円。大手キャリアと格安スマホで、これほどの料金差がある。

安さ追求なら格安スマホ、通信速度に格差

 では、格安スマホへの乗り換えを検討するなら、どんな候補があるのか。MMD研究所の利用者調査によると、格安スマホ上位10社が90%のシェアをカバーする。

 KDDIは、UQモバイル、ビッグローブモバイル、JCOMモバイルの三つのMVNOを傘下に持つ。ソフトバンクには、ワイモバイルというサブブランドと子会社のLINEモバイルがある。これら大手携帯グループ勢は、格安スマホ市場でも高いシェアを握る。

 NTTコミュニケーションズが運営するOCNモバイルONEや、関西電力傘下のケイ・オプティコムが運営するマイネオなど携帯大手以外のグループも人気がある。インフラ企業が運営会社であるため、信頼度が高い。

 もっとも、安さが武器のMVNOには注意も必要だ。MMD研究所が、動画投稿サイト「YouTube」の受信速度を調べたところ、ワイモバイルとUQモバイルの2社が群を抜き、MVNO各社はかなり遅かった。MVNOで安さを享受するなら、通信速度は大手3社に比べて遅くなる可能性を覚悟しておく必要があるだろう。

 なお、すでにスマホは「SIMロック解除」が義務付けられている。携帯大手の「2年縛り」に掛かる9500円の解約金はネックだが、iPhone6S以降の機種で、購入から100日経過していれば、端末はそのままで、各社の通信料金プランを自由に選択できる。